古九谷花束ね文四方形小皿平向付端皿
江戸前期、寛文期、1650-1660年代前後
D13.0x10.8㎝ H3.2㎝(2.9) BD8x5.9㎝ W165g ¥85,000-
ほぼ完品に近いのですが…
詳細はお問い合わせ下さい。
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古九谷花束ねの図、
伊万里誕生から人気の文様だったのでは⁈と思います。
何度か扱っていますが、五寸の丸い平皿が多めで、
四方形、端皿は少なめだった様な気がします。
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余白を少し、右側に束ねた花、
鍔縁に色とりどりの鳥たち、
裏側面に葡萄実と葉、
黒で縁取り赤•青•緑•紫を加彩、
染付の裏銘は角福、
古九谷特有のハレーションも、ほんのり輝いています。
控えめな美⁈
お洒落で上品な端皿、平向付です。
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初期伊万里のすぐ後、
当時、高価な古九谷の顧客は、限られた富裕層、
お茶を嗜む人達でした。
お茶席の平向付は20客単位で出荷、
嗜好を凝らした高価な平向付、
日本初の色絵磁器は大人気だった様です。
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面白い発見🤣
側面一面のみ、青の葡萄葉です😄
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初期伊万里誕生から30年程後、
厚めの初期伊万里から薄作りの古九谷へ、
この製造技術の急速な発展は、
政変で中国を追われた中国磁器職人たちの技術提供と指導、
初期伊万里誕生を担った朝鮮や唐津の優秀な職人たち、
彼らの運命的な出合い、
強い意志や、思いが成し遂げた結果、だったと思います。
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Condition
口縁一角の厚みに釉のみの極薄いヒビ、8㎜程があります。
(ヒビ脇の一部に3㎜程釉剥がれ有、最後の拡大画像参照)
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一見、成形時のシワから、ムシクイの様に釉剥がれになった状態、
ではと思いました。よく見ると…
使用時、角厚み部に何かが当たり、釉のみの極薄いヒビが入り、
釉の一部のみ、剥がれたのでは、と思いました。
(こちらの可能性の方が高いと今は思います)
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ただ、釉ヒビも極薄く、拡大鏡で凝視しないと解らない程です。
古九谷の許容範囲内だと思います。
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キズではありませんがご確認ください
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極小の色スレ•色斑•濃淡•色散り多少、画像参照
(特に黒縁取、赤折紙の一部、紫葡萄蔓の一部)
極小灰振•釉切•ムシクイ•釉下シワ•凹凸多少


A 古九谷花束ね鳥四方小皿平向付端皿
¥85,000