染錦表裏全面文菊梅牡丹花尽輪花大皿 SOLD
江戸中期、元禄享保期、1700-1740年代前後
D27.3㎝ H4.7㎝ 完品
詳細はお問い合わせ下さい
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1750年には、伊万里の海外への輸出は終了した、
と言われています。
生産を再開した中国との販売競争に負けた様です。
鎖国の最中、難しいビジネスだったと考えられます
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元禄享保期に、ヨーロッパに輸出された大皿、輸出伊万里の定番、
染錦大皿です。
ヨーロッパ貴族を虜にした伊万里ブーム、
鎖国下にあっても、
伊万里を通じ日本は世界と繋がっていました。
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見込に菊花、金彩・朱襷文・染付金彩唐草を交互に
見込周に二つの菊花、
地紋に菊・梅を枝と共に
鍔縁全体に小さな草花尽、染付をベースに朱金彩で
裏は二菊花と松葉枝をベース、紅葉・梅散らし
上手に多い高台文様と内二重圏線と花銘
輸出伊万里上手の鍔縁九寸大皿です
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使用により金彩は少し薄くなった部分もありますが、
色彩の状態は良好です。
使用回数が少なかった?
または、国内で伝世した物である可能性もあります。
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Condition
*キズではありませんがご確認戴きたい詳細
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金縁はほぼ無、極小ムシクイ・凹凸多少
色スレ・釉スレ多少、許容範囲、画像参照
(特に金彩一部、鍔縁の花・牡丹葉・裏染付部)
(朱縁取・花の一部、違和感なく自然、許容範囲)
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菊枝脇に巾5㎜弱のクッツキ2箇所
見込菊に1㎜の釉切凹
極小灰振・釉切・凹凸・濃淡・釉下シワ多少
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伊万里について少しだけ….
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江戸初期に日本初の磁器が作られ伊万里と呼ばれました。
(現在の佐賀県有田周辺で作られ伊万里港から出荷)
江戸時代の伊万里全てを古伊万里と呼ぶことが多いです。
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延宝~享保期前後に作られた伊万里は、当時の高級品でした
殆どの日本人が磁器の存在さえ知らなかった時代です。
(当時庶民の器は木製漆器、陶器が主流)
(一握りの富裕層のみ使用)
江戸中期の伊万里は、後の時代の伊万里とかなり違います
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伊万里は、
それぞれのの分業を完璧にこなす熟練職人達の作品です。
彼らの最高の技術は海の向こう、ヨーロッパ貴族達を虜にしました。
伊万里ブームです。
色絵柿右衛門を含む多くの伊万里が海外に輸出されました。
伊万里を飾り、また使い食卓を飾るブームが始まりました。
ヨーロッパのお城には現在も多く飾られています。