濁手柿右衛門唐草花小猪口ぐい呑み
江戸中期、延宝〜元禄期、1670-1680年代前後
D6.6㎝(6.5) H4.3㎝ BD3.2㎝ W50g 小ホツ
詳細はお問い合わせ下さい
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濁手柿右衛門の盃、小猪口、ぐい呑み、
高い‼︎ といつも思うけど….なぜ⁈
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当時、ヨーロッパ貴族たちを虜にした濁手柿右衛門、
乳白色の真っ白な磁体(ミルキーホワイト)に色絵を施した器、
濁手柿右衛門の製作は、かなり高リスクだった様です。
(乳白色を追求すると強度が下がり、窯中での破損傾向有)
(製作成功率は、2割に満たない時もあった)
(元禄期を過ぎると作られなくなりました)
濁手柿右衛門、少ないはずです。
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輸出時は、デミタスコーヒーのカップアンドソーサーとして出荷しました。
(国内では小猪口•小向付、20客単位)
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でも….そのお陰で….
古伊万里様式の豪華な色絵、染錦等の色絵が誕生したと考えられます。
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古伊万里様式、て何⁈
最盛期伊万里には、最上手の色絵、型物、と呼ばれる色絵伊万里があります。
型物は一定条件の型(文様・器形)に収まった最上手物、とお考え下さい。
(染付磁器に金彩や朱•緑•黄色等で豪華な文様を描く)
美術館で見かける五艘船鉢、琴高仙人鉢、荒磯文等、有名です。希少です。
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この型物に準じた上手を準型物、と呼んだりします。
また、他の色絵上手を含め、古伊万里様式といいます。
金襴手と、呼ぶこともあります。
(基準が明確でない便利な言葉ですが….)
(濁し手柿右衛門とはかなり違います)
輸出終了後、伊万里の色絵は古伊万里様式が主流となりました。
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黒で縁取り、朱•群青•緑を加彩、
透明感のある釉が白い磁体に密着している感じ、
濁手柿右衛門、やっぱり綺麗です。
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薄作りで軽く口当たりは最高‼︎です。
重さ50g、溢れそうなみなみで75cc、
控えめ1㎝手前で50cc、
お気に入りの日本酒、更に美味しくなります。
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Condition
口縁に巾3×1㎜の小ホツ有、白材で補修
(側面は巾3×5㎜、口縁から深さ2㎜のみ白材補修、
残り3㎜は釉のみの削げでそのままの状態、
釉削げの残部に釉ジカン2㎜有、ニューではない、ダメージ無、
目立たない事を優先しこの状態での販売にしました)
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状態の説明が難しいです。
追加画像をお送りします。お問い合わせ下さい。
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極小色スレ•色無•色剥離•濃淡斑•釉スレ多少、画像参照
(特に黒縁取と青一部、自然で気にならない程度)
(補修部の極薄い釉スレ多少)
(拡大画像をご希望の方はお申し付け下さい)
極小灰振•釉切•ムシクイ•凹凸多少
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表裏半分程に共直しのカバ-があり取り除きました。
(小ホツの状態が全く解らない上手なお直しだったので)
柿右衛門濁手唐草花文小猪口ぐい呑み
¥200,000