後期鍋島(中期鍋島)
江戸中期、1750年代前後
D11.6㎝(11.4) H3.3㎝(3.2) 金継有 SOLD
詳細はお問い合わせ下さい
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盛期の鍋島です‼︎
撮影していると、そう囁く声がずーと聞こえてきました
盛期鍋島のすぐ後の後期鍋島、
盛期鍋島では⁈
と思う優れもの、時々あります
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盛期鍋島のすぐ後、1750年代前後の鍋島です。
レンズを通すと…..
きりりとした釉薬、
綺麗な土から放たれる呉須の深い輝き、
本当に綺麗‼︎ 盛期鍋島⁈ と思います。
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今は、盛期のすぐ後の鍋島、と分類されていますが、
今後研究が進んで、盛期に分類変更になったり…
ありかな⁈ と期待しています。
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藤袴の花、盛期鍋島に登場する人気の文様、
図録の定番よりお洒落なデザイン、
長い藤袴の花を中央から周りに流れる様に描いています
薄濃濃淡も控えめで上品な仕上がり、
珍しい11.5㎝の四寸皿、
四寸皿定番の裏白、整った櫛高台、
透明感のある鍋島独特の釉薬が輝いて….
難有ですが、盛期の魅力を持った後期鍋島だと思います。
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1750年代前後の藤袴花文後期鍋島四寸皿です。
(盛期鍋島は延宝から享保期、1670年-1730年代前後)
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鍋島についての復習⁈
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鍋島は、
1650年前後に始まり徳川家に幕末期まで献上されました
鍋島の変遷を大きく分けると…..
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形式がまだ確立されないまま作られた古鍋島
(1650-1670年代前後、最近の研究でもう少し遡る説有)
形式が確立され最高の技術で作られた盛期鍋島
(1670-1730年代前後)
享保の改革、倹約令で色鍋島が作れず染付の藍鍋島に限定された後期鍋島
(1750年前後-1850年前後)
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最近は後期鍋島の研究が進み前半•後半で分類されている
*1750年前後-1800年前後の後期鍋島を中期鍋島
*1800年以降から幕末期迄の後期鍋島を“後期鍋島”と分類する事もある
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Condition
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口縁厚から内に巾14×4㎜の金継
(側面は巾12×2㎜小さめ)
口縁厚から内に巾14×3㎜の金継、から7㎜のニュー
(側面は巾6×3㎜の金継、から5㎜のニュー金継有)
(共に金継はプロの金継、このまま使用可、画像参照)
高台畳付に4㎜の薄い削げ有、座りに支障無、画像参照
高台畳付から内に極薄いハマグリ有
(釉下で爪にかからずダメージ無、画像参照)
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*キズではありませんがご確認下さい
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微妙に真円ではなく歪気味、正面からは気付かない程度
(横からの一方向のみ歪気味と感じる程度、画像参照)
(畳付がつく状態で中央に微かな隙、手前を押し微揺れ)
(薄いランチョンマット使用で解消する程度、許容範囲)
極小灰振•釉切•凹凸•濃淡斑滲•凹凸多少