初期伊万里
江戸初期、寛永19年前後、1642年代前後
D 8.1㎝(8.2) H2.2㎝(1.9) 小金継有 SOLD
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初期伊万里小皿を平盃に、
40ccのお酒、口縁数ミリ手前迄でしっかり入ります。
口径8.1㎝(8.2) 持ちやすいサイズです。
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ちょっと珍しい文様です。初見?ではなく、
古伊万里刊行会編肥前磁器シリーズⅡ初期伊万里小皿編に
掲載されていました。
(P83、NO8、寛永19年小皿40枚、共箱入の同手)
共箱に入った伊万里は時々あります。
伊万里は、20枚単位の倍数でも流通していました
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見込に白抜技法で唐草、縁周りは草花を3箇所、
優しい輪花縁、ちょっとお洒落で可愛いです。
初期特有に釉溜、優しい手触り、金継は完璧です。
このまますぐお使い下さい。
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Condition
金継3箇所:
輪花縁厚から内に、巾6×3㎜,巾4×3㎜,巾4×1㎜
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キズではありませんがご確認下さい
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輪花縁に成形時の凹8㎜程、極小ムシクイ•凹凸多少
輪花縁裏に1㎜クッツキ、2㎜の釉切
左右全高差有、それなりに安定
(左右畳付がつく状態で手前中央に1㎜弱の隙有)
(手前後を強く押し揺れ、薄いランチョンマット使用で解消)
極小灰振・釉切・凹凸・濃淡斑散・釉スレ多少
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江戸初期に日本初の磁器が生産され伊万里と呼ばれました。(1610年代)
江戸時代の伊万里全てを古伊万里と呼ぶことが多いです。
(現在の佐賀県有田周辺で作られ伊万里港から出荷)
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最初の伊万里を初期伊万里と呼びます。
(1610年代)
初期伊万里の大きな特徴は、
小さな高台、厚のある器形です
初期伊万里は生掛けで作られています。
(成形後乾燥、素焼無で絵付、乾燥後釉薬を掛け窯に入れる)
後の時代、柿右衛門様式の伊万里と異なり、
ふんわりとした暖かみのある仕上がりです。
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始まったばかりの生産技術は当然未熟でした。
轆轤の使い方、呉須や釉薬の精製方法、登り窯の温度調整等、
初めての事ばかりで大変だったと思います。
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窯中、呉須発色の不具合、釉薬と磁体の伸縮の不具合、
温度調整の不具合で煙が入ったり、器形に歪みが出たり・・
ただ、日本初磁器生産に対する職人たちの強い気持が
初期伊万里の魅力になっています。
蒐集家を虜にした初期伊万里の魅力を感じて戴ければ嬉しいです。