江戸初期、1640-1650年代前後
D15.4㎝ H2.3㎝(1.8) 完品
SOLD
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初期伊万里の波兎、意外と少ないみたいです。
20年ぶりの再会、
波と兎と月、江戸を通じて人気の意匠です。
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兎と波が飛び跳ねて遊んでる?
鳥たちが囃し立てる?
月明かりの幻想的な物語、らしいです。
(さざなみに映るゆらゆら月を兎に見立てた)
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見込に波兎、月を鳥の群れと共に、
周りは陽刻葡萄文をくっきりと、
裏は無文、ちょっと広めの高台に二重圏線、
初期伊万里後半の五寸皿、
特有の青みを帯びた釉薬はしっとり、
釉溜が優しくいい感じです。
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波兎は日本独自の意匠です。
(古染付にはありません、ありそうなのに…)
江戸前期、当時の富裕層のみが使っていた伊万里、
お茶を嗜む人たちが茶席の向付として使っていました。
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波•兎•月、といえば….
古事記の“因幡の素兎(シロウサギ)”の物語、
室町の謡曲、竹生島の幻想的な美しい春の物語
同じイメージを共有できる意匠だった様です。
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Condition
*キズではありませんがご確認戴きたい詳細
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畳付がつく状態で左右に極小隙有
(左右を強く押し微揺れ、ランチョンマット使用で解消)
(全高差多少、側面成形の不具合、全高差•画像参照、気にならない程度)
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見込に1-3㎜程の灰クッツキ多少
口縁厚に釉切•ムシクイ・凹凸多少
見込圏線から脇に巾3×12㎜、3㎜、の釉切•指跡
極小灰振•釉切•凹凸•釉下シワ•濃淡斑多少